大自然が作った屋久杉


	屋久島の土壌は花崗岩から成り立っています。そのため、土の栄養分が極端に少なく、島に生える屋久杉は成長が遅く、木目が詰まっています。「雨が月に３５日も降る」といわれるほど、屋久島は年間を通じて雨の多いのが有名で、その膨大な雨量と高い湿度に耐えうるべく、屋久杉は防腐・防虫・抗菌効果のある樹脂を豊富に蓄え腐りにくい特徴を持ちます。屋久島が台風を避けがたい位置にあることも過酷な環境を語る上で欠かせません。これらすべてが重なり合い、屋久島の最大要素である屋久杉ができあがりました。屋久杉が「長寿」の代名詞ともなっているのは、風雨に耐え抜き、数千年息づいている屋久杉の生命力の強さが根幹にあり、屋久杉製品が縁起物とされる由縁です。屋久島自生の屋久杉の伐採は2001年に終了しました。そのため、その伐採後の切り株や台風などの後の倒木が、年に2～3度だけ鹿児島本土に運び出され、屋久杉の入札権を持っている業者のみが買うことを許されています。愛染がお取り扱いしている屋久杉商品は、2001年以前に製造された商品です。天然屋久杉の伐採が禁止となり、今後も伐採が再開されることはまず考えにくい状況です。現在流通している屋久杉製品は、伐採が行われていた時期の原木や、それを使用した製品、それに台風などで倒れた倒木・土埋木が中心です。屋久杉の稀少価値は今後も上がり、質の良い木の需要も高まっていくことが予想されます。愛染では、職人の手によって製作された製品の中でもとくに木目が美しく、品質の高いものだけを、お求めやすい価格でご提供してまいります。インターネット上の当店で取り扱っている商品は、最福寺境内のお店愛染の展示場、ギャラリーでも販売しております。実際に見て購入を検討されたいお客様はお気軽にお問い合わせください。